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【クライアント向け通信】Vol.2 発行月2010年3月

【緊急人材育成支援事業】介護業界を志す受講生

現在、株式会社やさしい手では、緊急人材育成支援事業による基金訓練を実施しています。 訪問介護員二級の取得と介護現場で活躍できる人材の養成を目的とし訓練を委託しております。 期間は1月25日から開始し、4月23日までの3ヵ月間で、306時間の通学制カリキュラムとなっております。

昨年12月末に行った選考会では、87名の応募がありました。定員が30名のため、介護業界で働く熱意や、就業意欲の高い方々を選出しました。 そもそも、緊急人材育成支援事業は、失業給付を需給できない方向けに設立されたセーフティーネット(職業訓練を受けながら、生活費を受給できる制度)でしたが、 当社が選出した方々は、通常の失業給付を受給さてれている方が半数、支援事業の給付を受給される方が半数という結果となりました。 よって、受講生は、一定の職業経験をお持ちの方々で、当初予定していた、基本的な接遇のカリキュラム(挨拶・マナー等)はまったく必要のない求職者層でした。

開講後1ヶ月を経過しましたが、受講生の熱意は継続しており、日々真剣な眼差しで受講をしております。 講師陣からの受講態度に関する評判も良く、1日でも早く良い就業先が見つかることを切望しております。

当社は通常、紹介・派遣などの人材サービスを行っておりますが、この訓練生に関しては、学校の就職課(無料紹介)の役割を担っております。 現在、各法人様からいただいた求人票を掲示し、受講生本人から申込みを行っております。よろしければ、貴社求人票の送付をお待ちしております。
(株式会社やさしい手/送付先FAX:03-5433-5085/問合せ先TEL:03-5433-5084)

進化する?使いやすくなる?これからの“職業紹介”

先月号では、派遣法改正の動向についてお伝えしました。 今国会では、規制を強化する法案が審議されております。 この法案が可決しますと、介護職・看護職などの派遣が使えなくなります。 ただ、全て禁止という訳ではなく、登録型は×、常用型は〇となっており、派遣社員を常用雇用している会社の派遣は使えます。 しかしながら、そういった会社は多くないのが現状です。

現在、人材サービス会社が注力しているのが、今利用されている、単発・短期・中期の派遣を“職業紹介”で行うことです。 職業紹介というと、正社員の年収の○○%を支払う高いイメージがあります。 しかし、古くから旅館の仲居さんや、家政婦(士)さんなどは日々紹介が行われており、 今後は福祉業界でも増えてくるものと考えられます。 また、日々だけではなく、3ヶ月や6ヶ月などの中期的な“有期雇用紹介”も派遣に変わり増えてくるものと考えられます。 必要な時に必要な人材を手頃な価格で紹介してくれる会社があればとても便利になります。

こうした、有期雇用紹介を使う時に気をつけたいのが、派遣とは違う点です。 派遣の場合、雇用主が派遣会社となるため、雇用責任がありません。 しかし、紹介の場合は雇用主となるため、受入の態勢を整える必要があります。 例えば、有期雇用職員の就業規則が無い場合、正社員の就業規則が適用されることになってしまいます。

近い将来、進化する職業紹介が労使のニーズに適応した、使いやすいシステムになる事を願います。

やさしい手【連載】職員の人財教育と育成術 【全6回】

第2回「介護実践教育は、心・技・体を磨くOJT」
(株) SHE 代表取締役 石郡 英一

第一回では「介護教育の基本は“智”“情”“意”」と題し、介護教育では「介護技術」「業務実践」「ビジネススキル」という3つの知識と、 「あそび心(愛情、尊敬、美徳)」という感情と、「お客様の視点に立つ」という意思が大切であると述べた。 しかしこれらはすべて、思考やものの考え方に関することであり、「心」の教育・育成術を示したものである。

ところが、実際の介護現場に至っては、この「心」(智・情・意)に加えて、「技」と「体」が備わっていなければ実践はできない。 心(智・情・意)が充実しているだけでは、野球を知り尽くしている野球評論家が、実際にはプロ野球選手のようにプレイできないのと同じで、 実践をして活躍することはできないのである。 よって、介護現場での実践者を創る人材教育の過程に於いては、「心」に加えて、「技」を磨き、「体」力をつける術を身につけさせなければならいない。 つまり、あくまで介護教育の基本は「心」(智・情・意)であるが、介護実践教育においては心・技・体のどれが欠けても上手くいかないのである。

介護現場に於いて心・技・体を教育する場合には、学校のような実習による教育ではなく、 仕事をしながら教える「OJT」(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)という手法が中心となってくる。 実はこのOJTは、技と体の実践教育が中心となるのだが、その実践の中で心も育つといっても過言ではない。 そのOJTの基本は、「やってみせ、解いて聞かせて、させてみせ、ほめてやる」である。

まず、「やってみせ」とは、技術、手順の実際を手本として見せてやることである。 教育の過程に於いて、見るということは何よりも勉強になる。食事・入浴・排泄等の介助方法、介護技術はもとより、 接遇の仕方、物品の保管場所、介護・OA機器の使い方、カルテの書き方、勤務表の読み方・動き方、介護計画の立て方、 申し送りの仕方、その場に応じたボディーの使い方、腰痛防止対策、健康管理の仕方などなど、見せて教える教育・育成の項目は数多く挙げられる。 それらを教育する際は、一つ一つの項目を、介助・接遇といった直接業務と、準備・段取りといった間接業務、 さらには職員の身体管理などに系統立てて分け、分りやすく見せ、教育することが重要である。

次に「解いて聞かせて」とは、やってみせた事の意味づけを行うことである。 つまり実践の根拠を明らかにすることで、行動の理屈を学ぶのである。理屈を理解せずに実践すると、 介護に科学的根拠がなっくなってしまう。科学的根拠のない介護は、「お世話」ではなく、「大きなお世話」となってしまい、お客様に多大な迷惑がかかってしまう。 例えば、片麻痺のお年寄りの更衣で手本を示した際、“患側から着させて、健側から脱がす”という、関節拘縮と衣類の伸縮可動性の関係を理解せずに実践すると、 「別にどちらから着せようが、脱がそうが、着脱ができればよい」ということになり、これでは肘関節を痛めたり、衣類を破損させる原因となってしまうだろう。

次に「させてみて」とは、実際にやらせてみることである。この際、分りきったことではあるが、この時点に於いては、教える側と習う側では、 その技術や身体の使い方に大きな差がある場合が多い。

しかし「それでは駄目です。私が後は行います」と、教育の途中で教える側が手を出してしまったのでは、教育にならないし、習う側は一向に技術が向上しない。 確かに、お客様相手の直接介護では、お客様にご迷惑をお掛けしてはならないという大原則はあるが、 教育する側にもお客様に迷惑をお掛けしない程度での“長い目で見てやる”という妥協も必要である。 しっかりとした目標を立てて、着実に力が付くよう、ワークアウト(業務委譲)してゆくことが重要である。

OJTの仕上げは「ほめてやる」ことである。ここで言う「褒める」というのは、勿論「よくできました」といった具合に、 褒めること自体も意味するのだが、それ以上に「評価する」といった意味合いが強い。 つまり、よくできたとか、あるいはできていないといった具合に、レスポンス(反応)を返すということである。 実は介護の現場では、教育の際、このレスポンスがうまくいっていない職場が多い。 「こうやって下さい。これにはこういう意味があります。ではやっておいて下さい」で終わるケースが殆どである。 これでは、職員のモチベーションは大きく低下する。なぜならば評価せずにいる指導者の姿勢は、 無視していることと同じように受け取られるからである。評価の際は勿論「よくできました」といった、 承認の評価が一番嬉しいものだが、できていないといった評価でもモチベーションは高まるのである。 レスポンスは旨味を引き出すやる気のスパイスなのである。

YSウェブ 理学療法士 作業療法士 Moome