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【クライアント向け通信】Vol.1 発行月2010年2月

「ウェルフェアニュース」 創刊のごあいさつ

私ども株式会社やさしい手人材紹介派遣事業本部は、目黒区大橋の地で、昭和三九年に看護婦・家政婦紹介所として創業いたしました。 その紹介業の流れを受け継ぎ、現在は介護業界に特化した職業紹介、人材派遣を行っております。

私どもは、良い受給調整機関になれるよう、次のことを大切にしております。

一つ目は、私どもの商品は「サービス」であり、お客様にご満足いただくくサービスをご提供することです。 お客様とは、“人”を探している求人者様と、“仕事”を探している求職者様の両方です。 双方にご満足いただけるベストマッチングを行うために、常に双方のお客様のニーズを正確に伺い、良いご紹介ができるよう努めております。

二つ目は専門性です。弊社のコンサルタントは、求人者様の採用に関するお悩みを解決できるよう、 介護業界の知識と、需給調整機能(職業紹介・人材派遣・人材募集など)の知識を深める努力をしております。

弊社は、介護業界で、人事をご担当される皆様のお役に立てるよう日々取組んでおります。 この「ウェルフェアニュース」も少しでも皆様のお役に立てるよう創刊いたしました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

介護施設で、派遣が使えなくなる?

1月18日より第174通常国会が開始されました。今国会で労働者派遣法の改正法案が提出されます。

リーマンショックを契機とした経済危機により、製造業を中心に「派遣切り」が社会問題化しました。 この派遣切りのほとんどは製造業で起き、今改正法案で「製造業派遣禁止」が盛り込まれます。 規制は製造業にとどまらず、派遣法全体に見直しが入る事になりました。

その中でも「登録型派遣の原則禁止」は介護業界にも影響を与えます。 今まで介護施設で利用されてきた、“介護職”や“看護職”はこの規制の対象となります。 一部派遣が使える職種もありますが、介護施設で必要となる職種は、今までのような派遣はできなくなると考えた方がよいでしょう。

この改正は、公布の日から3年以内の政令で定める日となるため、今すぐ派遣が使えなくなるわけではありません。 現在、介護業界は以前に比べ人材の獲得は容易になっています。 しかし、今後景気が好転し、以前のような人材獲得難の状況となり、派遣も使えないとしたら・・・人事としては大変頭が痛い状況となります。

今後、派遣が果たしてきた役割を“紹介”が形を変え、使いやすくなると考えられています。 次回は、進化する“紹介”についてお伝えします。

やさしい手【連載】職員の人財教育と育成術 【全6回】

第1回「教育の基本は“智”“情”“意”」
(株) SHE 代表取締役 石郡 英一

夏目漱石は「草枕」の冒頭で「智に働けば角が立つ。情に掉さば流される。 意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい」と述べているが、この“智”“情”“意”という心のひだは、いつの時代でも人間関係の要となる。 同時に、人間関係を基盤に置く介護教育もまた、この“智”“情”“意”が要となる。

“智”とは、知識、知恵など、物事を理解・判断する頭の働きを指す。 介護教育に於いては、「介護技術」「業務実践」「ビジネススキル」という3つの大枠に分類される。

介護技術においては「生命のケア」「生活のケア(ADL・IADL)」「文化のケア」に分類される。 例えば生命のケアならば、VS測定・与薬・処置、整容等、生活のケア(ADL)ならば、 食事・排泄・入浴・口腔ケア・清拭・更衣・運動(寝返り・起き上がり・座位保持・歩行)休息・整容、 IADLでは炊事、掃除、洗濯、買物等の各種ケアといった具合である。 文化のケアとは、趣味の活動や人間関係、環境づくり、リビングウイルなどである。

業務実践とは、上記の介護技術に対する段取り・実施手順・片付けや、記録、会議、申し送りなどの間接業務等、 業務に関する取り組みや、転倒・誤嚥・入水などの介護事故、誤薬・感染などの医療事故、救急体制、防火・防災、食品衛生、交通事故、虐待防止、個人情報保護、 ターミナルケアなどのリスクマネージメントなどが挙げられる。

ビジネススキルとは、いわゆる「読み書きそろばん」である。 漢字が書ける、あるいは読める、パソコンが使える、公文書や手紙が書ける、 電話の対応ができるなどの社会人としてのスキルのことである。

こららの3つの教育を系統立てて、行なうことが“智”の教育では、頗る大切なことである。

“情”とは、感情、愛情など、心に感じる働きを指す。 介護教育で一番大切なのは、人間的能力(ヒューマンスキル)を養うことである。 この人間的能力とは、あそび心(あ・・・愛情、そ・・・尊敬、び・・・美徳)にある。 この“あそび心”がないと、いくら時間をかけても介護教育が実ることがない。 その中でも博愛、人間愛といった愛情を、職場で一朝一夕に養うというのは難しい。 職場での愛情教育とは、“理解”“受容”“共感”を教えてゆくことである。

理解とは、相手の考え方、心情を客観的に分析し、ありのままを捉えることであり、 受容とは、対象のありのままを受け入れるということである。 共感とは、共に感じる、つまり俗に言う“相手の気持ちになる”ということである。 この“理解”“受容”“共感”という3つの根底に流れている基本的な概念は“相手を認める気持ち(アクノリッジメント)”であり、 イコール“愛情(博愛)”である。

また愛情教育を行う為には、お客様の顔が見える介護を 行わなければならない。 本来の介護教育は、対象個人に焦点を当てたもので、ケアプランに従って「○○様はこのような方で、 このようにケアするのよ」とならなければならない。しかし、介護の技術や業務が先行すると、 得てして「片麻痺の方はこうケアするのよ」とか「お風呂介助はこうるのよ」などという風にお客様個人の顔が見えてこなくなる場合がある。 やはりヒューマンスキルを育てる基本は、個人を大切にする心を育むことである。

“意”とは、意思、真意など、考えや気持ちを指す。 これはコンセプチュアルスキル(概念想像力)といわれ、介護教育には特に重要なものである。 そこには「お客様の視点に立つ」という視点が何よりも大切である。

例えば、「将来自分はおむつなどしたくない。トイレで排泄をしたい」と、お客様の気持ちを汲み取ることができたのなら、 おむつ交換をするのではなく、お客様の“おむつ外し”に取り組むことであろう。また、食事支援という概念も、 スプーンや箸が持てなければ、ただ介助するというのではなく「自分で食事がしたい。 スプーンや箸が持てるようになりたい」というお客様の視点に立って、自立支援(セルフケア)することが大切な事だと感じ、 リハビリを始めることであろう。コンセプチュアルスキルとは、このようなお客様の視点に立ったケアを構築するコンセプトと実行力を指すのである。

以上、これら“智”“情”“意”が満たされれば、流石介護の「枕元」の巻末には「智に働けば役に立つ。 情で涙を流される。意志を通せば救済だ。兎角人の世は住みやすい」と書かれるに違いない。

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